ようこそ ASP-DAC 2009へ

Asian South Pacific Design Automation Conference(ASP-DAC)は、米国のDAC、欧州のDATEと並ぶEDAの主要学会です。ASP-DACは日本で発足し、EDS Fairと共催してきましたが、今後は、日本開催は2年に一回とし、それ以外は、アジア、南太平洋の国で開催されることになりました。今年度は、EDSFairと同じくパシフィコ横浜で、1月19日(月)~22日(木)の4日間開催されます。

ASP-DAC2009は、LSI設計者やEDA技術者だけでなく、システム設計者、組み込み設計者の方々にも興味深い内容となっております。基調講演は、最初に(株)東芝の斎藤氏にテクノロジドライバーとしてのマイクロプロセッサ開発と設計方法論革命の関係について語っていただきます。次に、ドイツTuebingen大学のRosenstiel教授より、欧州の自動車業界のAutosar関連や、組み込みシステムの合成・検証、動的再構成の最新技術を紹介いただきます。米国IBMのStok博士に、IBMの設計技術への戦略や、新しい設計戦略に関してお話いただきます。

デザイナーズ・フォーラムでは、実品種を題材にして、設計経験や課題とその解決案等を一線の設計者に語っていただきます。今回は、コンシューマ製品向けSoC設計とアナログ・RF回路設計に関する2件の招待講演と、ESL(上流の設計)と動的再構成LSIに関する2件のパネル討議が行われます。Special Sessionは、GPUプログラミング、マルチコア組み込みプロセッサのソフトウェア開発、3次元 LSIに関する招待講演、ディペンダブルLSIに関する招待講演及びパネル討議等、話題のトピックスがそろっており、短時間で効率的に情報収集をしていただけます。

チュートリアルは、マルチコアCPUのソフトウェア開発、ソフトウェアの検証技術・ツール、システム設計手法、製造ばらつきと統計的なタイミング解析、微細化回路の信頼性、経年劣化の予測と信頼性、リーク低減設計技術についての講座をご用意しました。

世界一流の講師による基礎から実践までを、効率よく学べる講座です。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

若林 一敏
General Chair
ASP-DAC 2009
Last Updated on: 11, 7, 2008