ようこそ ASP-DAC 2011へ

組織委員会を代表し、第16回Asian-South Pacific Design Automation Conference(ASP - DACの)2011に皆様をご招待いたします。ASP-DAC2011はEDS Fair 2011と共同で、2011年1月25日から28日に横浜市のパシフィコ横浜で開催されます。 ASP-DACは将来の電子社会に向けた課題と解決策の議論のための理想的な場を提供すると同時に、アジア南太平洋地区のみならず全世界から結集する研究者による発表及び議論を通じて、電子設計自動化の最新動向にについて学ぶ最適の場所です。

今年は26カ国から335件の投稿から、論文採択会議における終日の厳密かつ徹底的な査読に基づいて採択された104件の論文により26の技術セッションが構成されています。

また、産業界と大学から著名な指導者を招いて、3つの基調講演を予定しています。それぞれの基調講演は、毎日の冒頭に予定されています。 26日の開幕 基調講演では「不揮発性メモリと通常オフコンピューティング」と題し、日立製作所中央研究所の河原尊之博士により、高エネルギー効率を実現する新たなパラダイムが紹介されます。2番目の基調講演は1月27日に米国Atrenta社 会長兼CEOのAjoy Bose博士により「より抽象度の高いレベルでの複雑さの管理: 過去が未来に関して教えてくれること」と題して、ますます増大する設計の複雑さに挑む最先端の設計手法に関して、博士の豊富な経験に基づき将来動向を紹介します。 最後の基調講演は1月28日に、電子機器の信頼性に関する研究のリーダーの一人であるスタンフォード大学のSubhasish Mitra教授により「堅牢なシステム:クラウドからナノチューブまで」と題し、将来的に信頼できる電子社会を実現するための、包括的かつ明確なビジョンが紹介されます。

ASP-DACのユニークな特徴の一つがデザイナーズフォーラムです。この企画では、参加者が、産業界の現実の製品の設計経験を共有することができるような講演・パネルディスカッションが計画されています。今年は1月27日、28日に「高速メモリ/DDR3」と「最新のパッケージングと3D」の2つのホットなパネルディスカッションに加え、「健康応用」と「SoC設計手法」の2セッションの口頭発表を予定しています。

学生や大学/大学の若手研究者は、常に将来のために新しい種を生み出しています。University Design Contestは、また、ASP - DACの重要な毎年恒例のイベントです。今年は、1月26日の午前中に合計26の設計事例を見ることができるでしょう。

一般セッション開始の前日1月25日には、今年のホットな話題を紹介するためのチュートリアルを予定しています。「先端CMOSデバイス」, 「3次元実装」, 「ポストシリコンデバッグ」, 並びに「チップ上のマルチプロセッサシステム」に関する2項目の終日のチュートリアルおよび4項目の半日のチュートリアルが予定されており、チュートリアル講師による最先端の知識により皆さまのアイデアがリフレッシュされることと信じています。

最後に、ASP-DAC2011のプログラム小冊子に掲載されている多くの協賛団体による財政的、技術的な支援に心から感謝の意を表したいと思います。また、すべての著者、講演者、査読者、座長、パネリスト、基調講演者およびチュートリアル講師に感謝の意を表したいと思います。加えて、組織委員会、技術委員会、大学デザインコンテスト委員会、技運営委員会のすべてのメンバーにも感謝いたします。これらの皆様のASP-DACに対する自発的かつ専門的な寄与なくしては、ASP-DAC2011の成功裏の開幕はあり得なかったことでしょう。

ASP-DAC 2011のすべての参加者の皆様が、学会、EDSFair、そして歴史的な街横浜の現在と伝統文化をお楽しみください。

浅田 邦博
General Chair
ASP-DAC 2011

Last Updated on: 12, 4, 2010